WSUSについて調べてみた(Part 2/2)
ガッと書いたら長すぎたので分割。前回の記事はこちら。
WSUSについて調べてみた(Part 1/2) - かみーの備忘録
切り分け2(適用状態の確認)
ところで、WSUSのレポートにはプログラムごとにステータスが表示されているんですよね。今回の20H2は「適用なし」でした。
上記ページによると「適用なし」とは・・・
- システムが対象外(そもそも対象外)
- システムが更新済(他のプログラム等で新しい状態になっている)
- インストール済み(インストール完了した経緯がある)
ちなみに、こちらのページがとてもわかりやすくまとまっておりました。感謝!
だとするとこのまま一生落ちてこないような( ^ω^)・・・
そうか、きっとプログラムが配布されていないんだ。何を配布すればいいのだ??
ということでイネーブルメントパッケージ*1やKB4023057*2などを調べてみますが、どれもどうも違う・・・。
切り分け3(1909配信時のプログラムとの比較)
こういう時は「出来ていた時」と比較するのがよいかな・・・。1909を配信していたときとパッケージを比較してみました。あら、差分がたくさん。具体的には・・・
- 1909配信時の配布パッケージ
Windows10(ビジネスエディション) 1909(en-us) x64, x86
Windows10(ビジネスエディション) 1909(ja-jp) x64,x86
Windows10(コンシューマーエディション) 1909(en-us) x64, x86
Windows10(コンシューマーエディション) 1909(ja-jp) x64,x86
などなど。1909FU関連のものは全て配布対象にしていたと思われます。また、この環境だとコンシューマエディションのインストール台数の割合が2/3、ビジネスエディションのインストール台数の割合が1/3でした。さて20H2はというと。。。
- 20H2配信時の配布パッケージ
Windows10(ビジネスエディション) 20H2(ja-jp) x64,x86
( ^ω^)・・・
ということで、Windows10 20H2関連に関するUpgradeプログラムをコンシューマーエディションも含めて配信するようお願いしたところ、無事に20H2配信され、1909→20H2のアップグレードも完了しました!
なんでパッケージ絞ったんだろ・・・。
ビジネスエディションとコンシューマーエディションの違い
こちらの記事に書いてあることを引用すると、ライセンスの違いのようです。
WSUS 上の Windows 10 の機能更新プログラムのタイトルについて | Microsoft Docs
上記の 2 つの機能更新プログラムの違いは、配信対象のクライアントのライセンスの違いとなります。上記の例では、ボリューム ライセンスを利用しているクライアントに対してはビジネス エディションを、それ以外のリテール ライセンス等を利用しているクライアントにはコンシューマー エディションを配信する必要があります。
ボリュームライセンスやリテールライセンスについてまとめておられるページがありました!
【購入前チェック】Windows10プロダクトキーリテール版OEM版DSP版のメリットとデメリット | Macアプリ開発ラボ
以下のコマンドでライセンスが見られるとのことで見てみました。
slmgr -dli
M365E3ライセンスのマシン(ボリュームライセンス)
WSUS対象のマシン(OEMライセンス)
M365E3内に含まれるWin10はボリュームライセンス扱いでビジネスエディションみたいですな。今回WSUS対象としていたのは購入していたPCではなくレンタルしているもので、OEMライセンスが入っていた・・・ということっぽいです。ようやくすっきりしてきた( ´ー`)
あとがき
何かトラブルシューティングする際に今までは時間重視と思ってエイヤで試せることをどんどん進めていっていたものだけど、しっかり理解して進んだ方が実は効率も良いし、これはこれで充実感があって大変良い・・・ε-(´∀`*)