かみーの備忘録

技術的な内容(インフラ基盤、ネットワーク寄り)や趣味に関して雑多にログを残していきます!

WSUSについて調べてみた(Part 1/2)

週1ブログ更新とはなんだったのか。どうもかみーです。
さて、今回はWSUSについてです。何もわからなかったところからスタートして結構ハマりました。

WSUS(Windows Server Update Services)とは

その名のとおり、Windows Updateを管理することができるサーバです。KBなどのパッチからFU(半期に一度の機能更新のこと・・・Feature Updateの略・・・1909, 2004, 20H2など)まで、幅広く管理できます。

ドメイン参加PCに対し、ActiveDirectoryのグループポリシーにて「Windows UpdateはWSUSサーバを見に行くように」と指定することでWSUSを参照するようになります。

ドメインに参加していなくてもローカルグループポリシーの設定変更をすることでWSUSサーバを見に行くことが可能になります。

また、WSUSサーバではグループを作成することができます。

例えばグループA,Bを作成し、グループAは先行的にプログラムを配信し検証させ、特に問題がないことがわかったらグループBへ配信・・・ということができます。つよい。

 

発生していた事象

今回は1909→20H2へのUpdateが上手く行くかどうか、を検証したくグループを作成し20H2の配信を行ってもらいました。結果は6台中2台のみUpdateできました。え・・・少なくね・・・?ていうかなんで・・・?

他の端末では「更新プログラムのチェック」をしても「最新の状態です」としか返してくれないのでした。

f:id:Le7Wy:20210310152919p:plain

 

切り分け1(キャッシュの削除)

この時点では以下のことを思いました。

  • WSUSと正常な通信ができていない
  • 端末側にゴミが溜まっていて判定がおかしくなっている

WSUSと正常な通信ができていない

まずはこちらから確認をしましたが、WSUSのレポート上ではホスト名やIPアドレスは合っておりました。また「更新プログラムのチェック」を押した時間が最新レポート時刻として表示されており、通信自体は出来ていると判断しました。

f:id:Le7Wy:20210310161745p:plain

 

端末側にゴミが溜まっていて判定がおかしくなっている

続いてはこちらの切り分けです。以下の手順を用いてキャッシュフォルダを削除して、そのあとUpdateを行いました。

  • コマンドを実行し、関連サービスを停止

net stop usosvc

net stop dosvc

net stop wuauserv

net stop bits 

※全部Windows Update関連のようで上から
「Update Orchestrator」「Delivery Optimization」「WindowsUpdate」「Background Inteligent Transfer Service」

 

  • 以下コマンドにてフォルダをリネーム

ren %systemroot%\SoftwareDistribution SoftwareDistribution_old

 

  • キャッシュフォルダの削除

del /Q %ALLUSERSPROFILE%\Microsoft\Network\Downloader\*

 

  •  関連サービスの実行

net start bits

net start wuauserv

net start dosvc

net start usosvc

 

  • WindowsUpdateの再取得

usoclient startscan

これでUpdateが端末に配信され、世界は平和に戻るはずでした。しかし・・・

 

f:id:Le7Wy:20210310152919p:plain

※画像は使いまわし

 

ッ・・・・・・!

 

次回へ続く。

 

WSUSについて調べてみた(Part 2/2) - かみーの備忘録